07463 学生をどう呼ぶか
No. 07463, by shio / 塩澤一洋 https://flic.kr/p/2qRTRHR https://live.staticflickr.com/65535/54385881255_6d19833749_3k.jpg
学生をどう呼ぶか。
大学生を子ども扱いすることの是非がFacebookで話題になっていたのでshio.iconの考え方を述べます。
大学生は大人です。民法上、18歳で成人(4条)ですので、教員と学生は大人と大人として対等。
それが高校までと異なる点です(とはいえshio.iconは年齢を問わず対等に接します)。
なお、幼稚園児は「幼児」、小学生は「児童」、中学生、高校生は「生徒」、大学生、大学院生は「学生」です(学校教育法12条など参照)。
そのため学生が僕を呼ぶ呼称は「shio」に統一してもらっています。「shio先生」でもなく「shio」です。もちろん会話の中で学生が自然と「先生」と呼ぶことを妨げませんし訂正もしませんが、授業中、契約の例として登場する「shio」は「shio」に統一するよう依頼します。授業中にその呼称が何度も何度も出てくるので、各学生が発言するたびにいちいち「しおざわせんせいが……」とか「shioせんせいが……」などと述べていると、冗長で、時間の無駄でもあるからです。
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また学生を氏や家ではなく一個人として尊重したいので、学生の呼称は男女問わずファーストネームの敬称なしに統一しています。ゼミはもちろん、授業中に挙手した学生を当てる時も基本的にファーストネームの敬称なしです(そのため履修者名簿で顔写真と名前を覚えるよう務めます)。ただし学生自身が呼ばれたい呼称がある場合、それを尊重します。また、マスクをしている学生はほぼ誰だかわからないので名前で呼ぶことを諦めています。
学生と対等にコミュニケイトしていると、学生から学ぶことが多分にあります。
の末尾に書いたように、「教えあい」を基本として授業やゼミを運営し、shio.iconも学生たちと対等であることを常に表現していると、学生たちが遠慮なく教えてくれるようになります。授業中、学生たちの考えやアイディアが自発的に発言され、授業外でもshio.iconが知らない学生たちの文化を喜んで教えてくれるのです。たとえば著作権法の授業では、shio.iconが知らないアニメ、ゲーム、歌などの例を挙げてくれたり、説明してくれます。本当にありがたい。そして楽しい。
対等、肯定、教えあい。
教員としてshio.iconの基礎的スタンスです。
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